検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年
検索結果: 2 件中 1件目~2件目を表示
  • 1

発表形式

Initialising ...

選択項目を絞り込む

掲載資料名

Initialising ...

発表会議名

Initialising ...

筆頭著者名

Initialising ...

キーワード

Initialising ...

使用言語

Initialising ...

発行年

Initialising ...

開催年

Initialising ...

選択した検索結果をダウンロード

論文

放射線「作用」の本質的な特徴は何か

小林 泰彦

環境と健康, 28(2), p.129 - 139, 2015/06

放射線は19世紀末に偶然発見されて以来、その高い透過力や検出感度、有益な照射効果が人間生活に利用されている。本特集で紹介される医学,農学,工学での放射線利用に共通する最も重要な放射線の特徴は「物体を透過しながらごくたまに物質と相互作用する」点にある。放射線照射によるエネルギー付与すなわち放射線作用と加熱によるエネルギー付与の本質的な違いは何か、なぜ生物は放射線に弱いのか、直感的に理解できるような解説を試みた。

論文

イオンビームを用いて植物の新品種を創る

田中 淳

環境と健康, 12(2), p.198 - 207, 2008/06

新しい変異原としてイオンビームに注目し、世界に先駆けてイオンビーム照射による植物の突然変異誘発の特徴解析と育種への応用を進めてきた。シロイヌナズナに炭素イオンビームを照射した場合、突然変異誘発率は電子線に比べて平均17倍高く、誘発される変異は点様突然変異と逆位や転座などの大きな構造変化が同等で生じるという特徴を見いだした。また、点様突然変異と大きな構造変化には、共通して数塩基程度の欠失が伴いやすいことも明らかとなった。一方、キクやカーネーションでは、$$gamma$$線などでは得られなかったような新しい花色や花型の変異が高頻度で誘発され、変異スペクトルが広いことも特徴の1つであることがわかった。シロイヌナズナでは植物で初めてとなる紫外線耐性突然変異体の作出をはじめとして、色素の蓄積や花びらの形態にかかわる突然変異体を獲得し、遺伝子の同定にも成功した。イネ,ムギ等では耐病性系統が作出されるとともに、新花色・花型のキクやカーネーション、また無側枝性の輪ギク品種は、国内外での実用化が成功し、生産が拡大しつつある。これらのことから、イオンビーム育種技術の特徴は、原品種の特性を損なうことなく、ワンポイントの形質改良が行えることであると考えられる。基礎的には、ゲノム情報では推測が困難な未知の突然変異体を効率よく作出でき、イオンビームで誘発される欠失等のDNA変異を手がかりに、ゲノム情報を利用して遺伝子の単離を行うことができる。

2 件中 1件目~2件目を表示
  • 1